遠い過去の出来事でも、それが強烈で純粋であったほど人はそれを忘れることなんて出来ない。 今、髪をばっさり切った女性は、意を決したように閉ざした自身と向かい合っていく。 小さな窓は開かれ、ゆっくりと風がそこに流れ込んでくる。 揺れるキム・ミニの演技は、自然の中に生きる小さな動物のようで、近年稀にみる美しさだった。
加瀬亮